十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

八重子日記 PDFファイルをご覧いただけます

こちらのリンク先から、日記のPDF版をご覧いただけます http://hdl.handle.net/2115/64478

できあがりました

たくさんの人たちのご厚意で 『八重子おばあちゃんの日記』あらため 『十三浜小指 八重子の日記』が出来上がりました。 作成経過など随時ご報告していくつもりだったのですが、あれ、いつの間にやら・・・ 今月印刷が完了しました。 注釈の内容は、親戚から…

読んでくれていたみなさま ご協力のお願いです

2年半ぶりの記事更新となります。みなさまお元気でいらっしゃいますでしょうか。 最終記事更新後、なんとなく手付かずでおりました冊子化ですが、このたびいろいろなご縁が重なって思いがけず大きなご支援をいただけることとなりました。 十数年前から十三…

これまでありがとうございました

旧暦昭和二十七年一月五日、現在のカレンダーでは同年一月三十一日。 八重子は四人目の子供を産みました。元気な女の子、次女信子です。 ですがこの日、お産の事故により八重子自身はかえらぬ人となりました。 『八重子おばあちゃんの日記』をブログとしてア…

昭和二十七年 正月一日

正月一日日曜 晴 はれたしづかなよい元日です。 みんな来て酒のみをして祝っていきました。 今年もよい年であるようお祈りいたしました。

昭和二十六年十二月二十五日

十二月二十五日月曜 晴 あめをこしらへた。 四時頃おきてご飯をたいて 七時頃もやしをからんで、二時一番をこした。 二ばんは夕ごはんを食べてから、夜は十時すぎまでかかった。 十二月二十六日火曜 晴 粉つきをした。 今年は米は一斗です。 追波から粉をも…

昭和二十六年 十二月一日

十二月一日金曜 晴 餅をおいしく食べた。 せんたくをしてたら網は波立ちで相川につけて 夕方までかかった。 たらは一かごばかりとった。 政太郎さんからもち米五升いただいた。 十二月十六日土曜 晴 とても寒い日です。 養蚕のわく代十瓦十円の割で集めた。 …

昭和二十六年 十一月二十五日

十一月二十五日日曜 曇 とみ子のご祝儀でおてつだいにいった。 十一月二十六日月曜 曇 今日はたら網は始めてたぐって来たがさっぱりとれなかった。 夜は養蚕よりあいをしてみんなでさかもりをした。 今年の桑苗の代金一本五円の内金をあつめて、 二千二百本…

昭和二十六年 十一月二十日

十一月二十日火曜 曇 雪しぐれでぬいものをした。 十一月二十一日水曜 晴 あわびの開口です。とても暖かでよい日でした。 ぬいものをした。 十一月二十二日木曜 曇 今日もあわびとりです。 大・四メ目、小・一メ八百とった。 ぬい物をした。 石巻の兄さん病…

昭和二十六年 十一月十五日

十一月十五日木曜 曇 小雨があったのでぬいものをしてやすんだ。 小野寺魚屋が来て夜おそくまで、するめ買いをした。 かみあらいをした。 十一月十六日金曜 晴 さくり切りを一人でした。 妹はしばやへいって土入をした。 十一月十七日土曜 晴 風が始めて吹い…

昭和二十六年 十一月八日

十一月八日木曜 晴 結球白菜を洗って漬けた。せんたくをした。 十一月九日金曜 晴 はやす峯へ土入れにいってきめてきた。 さき山もした。 十一月十日土曜 晴 油すめに月浜にいった。 二斗五升もって油は三升と少し出た。 午後はやき山へ土入に一人でいった。…

昭和二十六年 十一月一日

十一月一日木曜 雨 今日もぬいものをした。 自分のちよっきをぬいはじめた。 あわびは今日も口あきでしたがずぶぬれでした。 少しとった。 十一月二日金曜 曇 ちょっきをぬい終わった。 たこ釣りは三メ二百つった。 十一月三日土曜 晴 消防の演習でしたが天…

昭和二十六年 十月二十六日

十月二十五日金曜 曇 おひるまへは土入、正彦と大根をつんだ。あとかけ方をした。 つけ物はとてもよいのばかりです。 かへっておそ蒔きはよいようです。 十月二十六日土曜 曇 今日は学校へ品評会を見にいってきた。 いろいろ出品されて居た。 家でも豆をだし…

昭和二十六年 十月二十日

十月二十日日曜 晴 さしみずの桑畑をうなった。 福三郎にすけられた。十月二十一日月曜 晴 すばやの豆うち。 私たちはもときりをした。十月二十二日火曜 晴 よい天気でとても暖かでした。五人して豆うちをした。 三俵やっと取った。早く終わって夕方大根ひき…

昭和二十六年 十月十四日

十月十四日月曜 晴 智恵子の家に豆うちに正子がいった。 私は青豆を一斗二升ばかりうった。 たこつりは今日もいった。二日で二千円以上つった。 十月十五日火曜 雨 雨ふりで一日ぬい物をした。もんぺのつくろいをした。 十月十六日水曜 晴 石巻から玉ねぎの…

昭和二十六年 十月八日

十月八日火曜 晴 今日もあわびの口開でした。私と妹は桑畑うなひをした。 はやすみねをおひるまえできめてあと稲を全部いれた。 十月九日水曜 曇 今日は稲こきをした。 朝支度してごはんをたべてから始めた。 八俵こいた。和子に手つだいをもらった。 十月十…

昭和二十六年 十月一日

十月一日火曜 曇 おひる前やすんであと前山をうなって蒔いた。 和子にすけられた。 十月二日水曜 晴 いも畠をうない終っておひる前で蒔きおえた。 あとなたねを植えた。 十月三日木曜 曇 小間屋の庭をコンクリートにした。一日できまらなかった。 セメント三…

昭和二十六年 九月二十二日

九月二十二日月曜 晴 私はこやしを車につんで馬にひっぱり方をした。 午後から豆ひき、あななぐちをした。 九月二十三日火曜 曇 朝こやしをちらしてべんとうを持ってみんなでうなった。 大きい畠は終わった。 雨がふってきたので早くかえった。 九月二十四日…

昭和二十六年 九月十六日

九月十六日火曜 晴 さしみずの桑畑を蒔いてきた。 あとやき山をうなった。 やき山へこやしつけを今日で二日つけて二十だんはこんだ。 九月十七日水曜 晴 やき山をうなって蒔いた。 肥料石灰を使っただけで他のこやしはやらない。 九月十八日木曜 晴 正子と二…

昭和二十六年 九月十日

九月十日水曜 日本晴 とても暖かでした。 大根にこやしかけをした。 白菜は三回大根は二回かけました。 九月十一日木曜 晴 麥(むぎ)畠にこやしつけをした。 前山に麥を少しまいた。 あづきもぎをした。 九月十二日金曜 晴 はやすみねの桑畠にこやしをはこ…

昭和二十六年 九月六日

九月六日土曜 晴 前山へくり拾ひにいって二升ばかり、正子は五升。 みんな合わせて八升拾った。 夕方やき山へいもほりにいってきた。 九月七日日曜 晴 稲さげで白浜まで船でいってトラックでさげた。 十人いって都合よく夕方まですっかり終へた。 今年はとて…

昭和二十六年 九月一日

九月一日月曜 晴 まゆかきをした。 伯母さんと千代子だけでした。 九月二日火曜 晴 今日までぬき終へた。 夜は少しけばとり機でよわりをした。 私は婦人会のおどりのけいこで中学校へいってきた。 九月三日水曜 晴 まゆの出荷で相川渡しで大指がさきにした。…

昭和二十六年 八月二十五日

八月二十五日火曜 曇 今日もひきておかみの下へあげた。 私達は役員会で学校へいった。 運動会のことについて。 八月二十六日水曜 晴 朝さき山の白菜にこやしかけをした。 今日からこもぬきをした。 さきに上げたのはよかったが ずいぶんひどかった。 八月二…

昭和二十六年 八月二十一日

八月二十一日金曜 曇 はやい分は上簇(注1)した。 棚は中間につった。 八月二十二日土曜 晴 台所へ上げた。棚は二つこしらへた。 その分おかみはがらあきだった。 八月二十三日日曜 晴 今日も台所へ上げた。 八月二十四日月曜 晴 おかみの二かいへ上げた。 …

昭和二十六年 八月十四日

八月十四日金曜 晴 天気はよくなって桑取りにはとてもよかった。 さき山とさしみずにいった。 今日も桑づけた。 八月十五日土曜 曇 おひる前はやき山をとった。 十本以上出来た。 午後ははやすみねへいった。 夕方雨がふって早く来た。 八月十六日日曜 雨 雨…

昭和二十六年 八月十三日

八月十三日木曜 曇 小雨がふってさしみずのみしょうをとった。 三時頃二十一枚桑づけた。 夜は多い分をかけた。 夕方私はお母さんとさき山をとってきた。 四眠の枚数は百八十枚でした。 分家のは十八枚です。 八月十四日金曜 晴 天気はよくなって桑取りには…

昭和二十六年 八月八日

八月八日土曜 晴 朝は寺の上をとったし夕方は分家のをとった。 八月九日日曜 大雨 朝の中はふらなかったが十時ごろから 風やら雨やら今までなかった。 夜はすっかりはれて居た。 八月十日月曜 晴 朝あななぐちをとった。 私は大根にこやしをかけた。 八月十…

昭和二十六年 八月五日

八月五日水曜 雨 妹等を桑取りにやって、私は朝からすりとりをして 夜までかかった。 八月六日木曜 晴 雨もすっかりはれて今日は又よい天気です。 あと分を今日もすりとり、早い分十二枚を桑づけた。 一兵土をかけた。 八月七日金曜 晴 多い分は朝から桑づけ…

昭和二十六年 八月一日

八月一日土曜 晴 おそい分は三時頃箱から分けた。 夜は早い分に桑づけた。五十枚ばかりです。 八月二日日曜 晴 朝はみしょうを取って夕方は入山の赤木をとった。 八月三日月曜 晴 朝は寺の上の赤木をとった。風が吹いて夕方は さき山のねずみがへしをとった…

昭和二十六年 七月二十二日

七月二十二日金曜 晴 箱洗ひをした。お父さんは棚つりをした。 種は夜の中にきて分けた。 七月二十三日土曜 晴 今日は掃立をした。 九時頃はいた。給桑は今日は三回でした。(七十五瓦) 七月二十四日日曜 晴 雨が降らないため新葉がなくて固いので とてもひ…

激写~八重子日記

突然ですが・・・ これが八重子の日記だ! 所定の日付欄を無視して、びっしり詰め詰めに書いてあります。 写真のアップってこうやるんですね。 これからはわからない漢字があったら写真を載せてみよう。

昭和二十六年 七月十九日

七月十九日火曜 晴 今日はやっと家へかえった。 十五日ばかり石巻に居た。 五千円ばかりかかった。 ほし草刈りでお手つだいが来て終わった所でした。 天気つづきでとてもよいあんばいでした。 七月二十日水曜 晴 朝雨がふったのではやすみねへ大根まきにいっ…

昭和二十六年 七月六日

七月六日火曜 晴 今日は手を五日ばかりそのままにしておくので 家へかへった。 七月七日水曜 晴 さき山を二ばんした。 豆は日でりで、やっとおがって居た。 七月八日木曜 晴 朝さしみずへほし草を刈りにいってきた。 はやすみねに草取りにいったが、いもが枯…

昭和二十六年 七月一日

七月一日木曜 晴 やき山いも堀りをした。 ずいぶん大きくてよろこんでほった。 向ふの畠三枚から十九でた。 こちらから十一でた。 土も毎日の天気つづきでかんそうしてとてもよかった。 七月二日金曜 晴 いもほりをした。 はやすみねから二十ばかりでた。 七…

昭和二十六年 六月二十六日

六月二十六日日曜 晴 村で朝早くこんぶ取りをしたので 私はほしかたにいった。 田を見にいった。 いまのところはよいそうです。 六月二十七日月曜 曇 正子は青年団で川開を見にいってきた。 私はいもほりをした。 六月二十八日火曜 曇 わかめの赤羽とりをし…

昭和二十六年 六月二十一日

六月二十一日火曜 晴 若布の開口でした。 お天気がよくていいあんばいでした。 六月二十二日水曜 晴 私はほしかたをしないで、大工さんに手伝いをして 家かたつけをした。 六月二十三日木曜 晴 前山へなっぱ畠をかっぱむすりをした。 六月二十四日金曜 晴 わ…

昭和二十六年 六月十六日

六月十六日木曜 晴 田へ二ばん除草にいった。七人いって早くきめた。 帰りは相川のトラックにのってきた。 稲はとてもよかった。 六月十七日金曜 曇 桑畑をうない始めた。 さしみずへいった。 六月十八日土曜 曇 はやすみねへ桑畑うないをした。 硫安を少し…

昭和二十六年 六月十一日

六月十一日土曜 曇 さしみずへ小豆のきむくり。 小麦刈りをした。 田へ水見にいってはやくきた。 六月十二日日曜 雨 今日はやすんだ。大工さんが来て相川へいって うどんと油をかってきた。 六月十三日月曜 曇 おひるまへやすんで、あと桑畑へ馬でこやしをつ…

昭和二十六年 六月六日

六月六日月曜 曇 男の人達はかぜとりなので正子と二人ではやすみねを草取りした。 六月七日火曜 曇 妹と二人ではやす峯をきむくりした。 六月八日水曜 曇 今日もかぜとりです。 おひる前まできめた。 午後からさき山にいって小麦刈りをした。 夕方かみなりが…

昭和二十六年 六月一日

六月一日水曜 晴 今日は分家のむぎ打ちで二人いった。 私はかえしかたをしておひる食べてから さき山を入れた。 さき山は五だん二まるばかりいれた。 六月二日木曜 曇 家の麦打ちです。 興惣治叔父さんと富士男をたのんで夕方までかかった。 雨が降って少し…

昭和二十六年 五月二十六日

五月二十六日土曜 晴 さき山今日から麦刈りはじめた。 朝はやすみねを刈り終へた。 さつまいもを百うえた。 全部うえ終えた。 達夫は波伝谷(はでんや)の先生に手入に父といった。 (誤:波博谷→正:波伝谷 2013.1.1訂正) 五月二十七日日曜 晴 今日はおひ…

昭和二十六年 五月二十一日

五月二十一日月曜 晴 今日は田の草取りにいった。 モーターで六人いって早く終わった。 赤くなって、家のなは悪かった。 五月二十二日火曜 晴 あななぐちの麦刈りを分家からお手伝いをもらってきめた。 五月二十三日水曜 晴 今日は三人ではやすみねの刈り方…

昭和二十六年 五月十六日

五月十六日水曜 晴 せんたくをしてから麦刈りにいった。 午後からやき山にいった。 麦は不揃いで刈りにくい。 でもやき山は一たいにからびていた。 五月十七日木曜 曇 さしみづへ小豆まいてきた。 桑畑にはさんだ。 五月十八日金曜 晴 夜雨がふったので、さ…

昭和二十六年 五月十一日

五月十一日金曜 小雨 朝に麦を少しかり始めた。 さしみずへ小豆をまいた。 五月十二日土曜 小雨 家に居て相川へ砂糖買ひにいって来た。 達夫が手をやけどして大さわぎをした。 夜、小室の先生にいって来た。 五月十三日日曜 晴 小室へ手入にいって来た。 夕…

昭和二十六年 五月六日

五月六日日曜 小雨 いも苗をかいにいった。 夕方追波から千百本かって来た。 とてもよい苗でした。 五月七日月曜 晴 よいお天気でしたがいも植をした。 一人でした。 すばやの田植で正子がいった。 田仕事にいった。 五月八日火曜 雨 田へいって夕方ずぶぬれ…

昭和二十六年 五月一日

五月一日火曜 雨 小雨が一日中降ってぬい物をしました。 木綿五百円と二百七十円代買った。 七百七十円。 それにラヂオの料金百五十円(四・五・六)の 三ヶ月分支払った。 今日も千円支出した。 正子は今日かへった。 五月二日水曜 晴 正子は小泊へしらすほ…

昭和二十六年 四月二十五日

四月二十五日水曜 晴 今日も妹と二人で桑畑をうなった。 暑い日でした。 さしみずもう少し残った。 青年団はお昼前、いものきつかけにいった。 四月二十六日木曜 曇・小雨 わかめの口開です。 天気が悪いため、ほしません。 みんな袋へ入れた。 すばやへいっ…

昭和二十六年 四月二十三日

四月二十三日月曜 晴 さしみずへ桑畑ほりに妹と二人でいった。 四月二十四日火曜 曇 田へ土入れに八人いってきた。 なぎもよくていいあんばいでした。

昭和二十六年 四月十六日

四月十六日月曜 晴 いそへ行ってから、いもの中耕をした。 四月十八日火曜 晴 船でいそへいって、のりをたくさんとった。 今年は、わかめはやかましくて、とらない。 四月十九日水曜 晴 いそへいってきてから、二回目の予防注射をしてきた。 四月二十日木曜 …

昭和二十六年 四月十一日

四月十一日水曜 雨 しらす取りが出た。 今日はばけつ二つ分けた。 たくさんとれるようみんなまって居るのです。 妹がお産をした。 女の子ですが、母子ともに元気でなによりでした。 家のおばあさんが泊まったのです。 四月十二日木曜 雨 お母さんが岩出山か…