十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十四年十二月一日

昭和二十四年十二月

十二月一日水曜 うす曇

  今日は朝から餅のお仕度で忙しかった。

  一日中、かたつけ方をした。

  せと物のせり売が来た。小皿を買った。正子と、おかあさんが石巻へ行った。

  たらあみ船は波のためやすんだ。飯野川のおぢさんが「モト」をもってきた。三つ買った。

     せと物一七五円 もと代二五〇円

     計 四二五円
 
十二月二日木曜 雨

  縫物をして、お仕度をした。はつみさんが組合の紙をうりに来た。

    紙代四四円

    計  四四円

 

十二月三日金曜 晴

  せんたくをしてから縫物をした。天気がよくてあたたかなであった。

  志津川へ油の配給に行った。「こうじ」と「うどん」を取りかへて来た。

  作兵エ伯父さんとはる子叔母さんが石巻へ千代子見舞いにいって来た。

  夜は作兵エ伯父さんに様子をきいた。

    父母教師会費 四十円

    こうじ代・うどん 二一〇円

    計 二五〇円