十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十四年 十二月六日

十二月六日月曜 晴

 今日は家の船だけ行ってきた。魚は三十メばかり取って来た。

    いさば屋へ売った。小麥を一斗五升うつてやつた。

    一升八十円でした。

 
 
 
    小泊の叔母さんの「ドンブク」を幾日ぶりかでぬい終わった。
    ちよどおばさんが来たのでもつて行きました。
    相川の仲人さんをたのまれたそうです、午後から晩のお仕度をしました。
  帯 百三十円
  計 百三十円
 
 
 
    朝は正子と二人でかやをせをつて来ました。
    少し風が吹いたが船は行って来ました。たらは私達が相川へ行つて売つてきました。
    夕方おそくまであそんできた。
    千代子は十一日目で退院してきました。
    夜はしばやへいつてみんなで九時すぎにきた。