十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 三月一日

三月一日月曜 くもり

 さき山の草取りをした。
 
三月二日  はれ
 いその口開でした。
 一と磯とらなかったので、のりは大分とれた。
 のりぶつを夕方までした。
 
三月三日火曜 くもり
 節句潮だから大分ひいた。
 波立ちであった。
 いそ後はのりぶつをした。
 
三月四日 くもり
 今日は二人づつでて、つのまた取りをした。
 常よりも少なかった。
 
三月五日 雨
 雨ふりでやすんだ。
 ぬい物をしました。
 夕方うどんをこしらへてたべました。
 
三月六日 くもり
 味噌あせをしました。
 それからいそへ行ってのりを少しとって来た。
 
三月七日日曜 はれ
 ずいぶん波立ちでいそへいって、あそんで来た。
 正子と二人でのり十四枚ぶった。
 
三月八日月曜 くもり
 お祭りでみんなやすみました。
 消防の人達がポンプ操法をやった。
 家で大さかもりをしました。
 
三月九日火曜 雨
 今日もやすんだ。