十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 五月九日

五月九日土曜 雨
 今日も雨でやすんだ。
 
五月十日日曜 小雨後晴
 午後からやっとはれ上がり、やき山へ麦刈をしにいった。
 夜、雨がふった。
 
五月十一日月曜 晴
 やき山を終へて夕方さき山へ行って刈り上げた。
 学校の人夫に出た。
 豆種は、早生はあななぐちとさしみずだけ。あとはしばやの豆。
 それからさき山の三角畠に「むかい」の豆を蒔いた。
 
五月十二日火曜 晴
 今日ははやす峯へ朝から行って夕方早くおわった。
 常よりも刈り良いので予想以上はやかった。
 今年の天気にはめづらしいく、とてもよい日があたった。
 
五月十三日水曜 曇
 あななぐちへ刈りに行った。
 青いところをおいてお昼前刈った。
 すぎてからばかりでくやしかった。
 それからやき山へいっていれかたをした。
 三段と三まる出来た。
 とてもみいりがよくてうれしかった。