十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 六月十日

 
 はやす峯のいもほり十五ばかりとった。
 やき山手まえから十五、
 向こふから十四ばかりとった。
 
 いもほりの向こふの畠は大きくてほりやすかった。
 お昼前でいもほりを終わった。
 やき山のさつまいもの草取り。
 男たちは公釣りにいった。
 
 青年団のいもほりで正子はいったし、
 今日はじめて「おをなは」にいった。
 さっぱりとれなかった。
 
 かぜとりの開口である。
 組合から砂安一俵きて分けた。
 はやす峯の夕日にふってきた。
 かぜをむいて、あとおしたくを手伝いした。
 お父さんは三回目の収入役の職についた。
 村会議員全員の一致した推薦でした。
 議員の人々が七八人きてお祝いをした。
  七月二十七日