十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 七月十七日

七月十七日水曜 晴
 福三郎等が出稼ぎにいった。船で志津川まで送った。
 青年団の舟きょうそうで大へんなにぎわいでした。
 わたしたちはすりたてをして見にいかなかった。
 とても残念でした。
 
七月二十三日火曜 晴
 今日桑つけた。
 残りの桑とみしょうを取った。
 かつを釣りに出た。
 
七月二十四日水曜 晴
 今日もお昼から桑つけた。
 桑取りは女の手ばかりである。
 やき山をとった。寺の上もとった。
 
七月二十五日木曜 くもり
 午後からはやす峯へとりにいった。
 大へんのびて気持ちよくとった。
 ほらかご四本とった。