十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 八月二十七日

八月二十七日日曜 晴
 稲をさげた。
 青年団の運動会でした。
 正子を田へつれていって残念でした。
 朝、四時頃おきて歩いた。
 八人で月濱から船をかりて運んだ。
 トラックで無事に二回はこんだ。
 みんなに手つだっていただいて夕方早く終わった。
 夜はうんと酒もりやら踊りやらでにぎわった。
 
八月二十八日月曜 曇
 桑畑の草取りをした。
 少しうないはじめました。
 風呂へ種をいれた。大麦二升、小麦二升です。
 夜はしばやへいって乳をのませて来た。
 きよ子が石巻からなつかしい便りをよこした。
 早速書いてやらねばならない。
 
八月二十九日火曜 曇
 はやす峯へいってうない方をした。