昭和二十五年 十一月二十七日
十一月二十七日木曜 晴
毎日同じあみたどかしとお支度をします。
凍大根をした。
風が吹いてするめ釣りはひどかった。
四十枚分けて小泊へ百円代うった。
十一月二十八日金曜 晴
網は家ではやすんだ。
沖はさっぱり取れないので、
小指沖で、小泊やいりではたくさんとった。
夕方うちではさして来た。
十一月二十九日土曜 晴
船迎いに行っていつも十二時までかかる。
鱈は六十メばかりとった。
志津川渡し、百円です。
夜はするめ二十八メばかり買って小泊へもっていって来た。
十一月三十日日曜 晴
みんなで網たどかしで浜はお祭りのようです。
魚は百二十五メばかりです。
(いり)や(にし)の船は三百メばかり取った。
福三郎達の船が入航して来た。
お母さんが居ないので家で酒を呑んでいった。