十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 正月三日

正月三日木曜 晴
 今日は五・六メばかり取った。
 ぬい物を少しはじめた。木綿妹の裏物を買った。
 八百円代買った。
 
正月四日金曜 晴
 魚は少しだが志津川へ油の配給を受けて来た。
 魚代から三千円やった。
 昨日石巻から喜代子が泊まりにきて、家へ行って
 お茶のみをしてきた。
 太ってかわいらしくなった。
  二百円(うどん代)
 
正月五日土曜 曇小雨
 学校でお話があったので聞きにいって来た。
 講師は県の児童福司事鈴木先生で大へん有益なお話でした。
 家庭環境が第一である。
 父や母は畠であるから、愛情を以って子に接すること。
 冷胆+無智=不良
 愛情も過ぎては不良のもとである。
 婦人会の集まりは少ない。