十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 正月十七日

正月十七日木曜 晴
 朝はじめて木をつみにいって来た。
 今まで休んだのでとてもこわかった。
 参拝をしてごはんを食べた。
 夜は横屋のおばあさんの所へいってゆっくりお話をして来た。
 
正月二十日日曜 晴
 磯の口開で二人づつ出て
 ふのり取りをしてみんなで分けた。
 婦人会の役員会で四人いった。
 
正月二十一日月曜 曇
 のりとまつもをとった。
 いそから来て学校へ養蚕の演芸会を見て来た。
 たいしたよいものでなかった。
 しばらくぶりでお客さんがあった。
 
正月二十二日火曜 曇
 今日はみんな出てふのり取りをした。
 一ふごづつとった。さっぱりときれいにとった。
 米の配給で千五百円。
 
正月二十三日水曜 曇
 二人づつ出て、ひじき刈りをした。
 寒いのでひどかった。
 小雨がふってきた。
 
正月二十四日木曜 雨
 小泊のおばさんがきてしばらくぶりで泊まった。
 電気がこないのでランプをつけた。