十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 二月二十日

二月二十日火曜 雨
 雨ふりでいそはやすんだ。
 春とはいひ風が寒くてひどかった。
 ぼろぬいをした。
 
二月二十一日水曜 みぞれ雪
 ゆきまじりの雨ふりでひどかった。
 よその人達が佐喜子をききにきた。
 かぜひきでしたがよほどよくなった。
 夜まで降った。
 
二月二十二日木曜 晴・くもり
 今日は晴れ間があるので、のりぶつをした。
 私はお手つだい。
 及川さんのところではりっぱな法事をした。
 しづ子もきた。
 
二月二十三日金曜 晴
 のりぶつをした。
 おとうさんは仙台へいった。
 家の仕事をした。
 男達はけいやくでやすんだ。
 選挙の話でだいぶさわいだそうでした。