十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 五月一日

五月一日火曜 雨
 小雨が一日中降ってぬい物をしました。
 木綿五百円と二百七十円代買った。
 七百七十円。
 それにラヂオの料金百五十円(四・五・六)の
 三ヶ月分支払った。
 今日も千円支出した。
 正子は今日かへった。
 
五月二日水曜 晴
 正子は小泊へしらすほしをお手伝いにいった。
 私はいそへいってきた。
 
五月三日木曜 曇
 桑畑の残りをうない終わって安心した。
 お茶つみをした。
 
五月四日金曜 曇
 小泊へいってお茶製造にいってきた。
 去年よりもよけい出来た。
 小泊のおばんさんに手つだいやらもらったりした。
 夕方までいた。
 
五月五日土曜 曇
 豆蒔きをした。
 麦の早い分だりやき山となみだをまいた。
 節句で飯野川から見物人がきた。