昭和二十六年 八月一日
八月一日土曜 晴
おそい分は三時頃箱から分けた。
夜は早い分に桑づけた。五十枚ばかりです。
八月二日日曜 晴
朝はみしょうを取って夕方は入山の赤木をとった。
八月三日月曜 晴
朝は寺の上の赤木をとった。風が吹いて夕方は
さき山のねずみがへしをとった。
毎年二眠まではねずみかへしで育てるが、今年
は新葉がなくてしまのちをまぜた。
八月四日火曜 晴
朝は分家のやき山をとって来て夕方はさしみず
のねずみがへしをとってきた。
夜はねあみを入れた。