十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 八月二十五日

八月二十五日火曜 曇
 今日もひきておかみの下へあげた。
 私達は役員会で学校へいった。
 運動会のことについて。
 
八月二十六日水曜 晴
 朝さき山の白菜にこやしかけをした。
 今日からこもぬきをした。
 さきに上げたのはよかったが
 ずいぶんひどかった。
 
八月二十七日木曜 晴
 こもぬきをした。天気がよいのですぐほした。
 
八月二十八日金曜 晴
 今日もこもぬきでとてもひどかった。
 今年は一般にごろが出た。気候柄だと思います。
 今年は炭は十二俵ばかりつかった。
 
八月二十九日土曜 晴
 こもは全部ほし終わった。まぶしはあまった。
 かいてん簇(まぶし)をつかったためでせう。
 今年も拾枚、去年のは八枚、十七枚つかった。
 
八月三十日日曜 曇
 栗おとしにさき山にいってもらった。
 青年団の運動会でした。
 私道路ぶしんに出た。
 まゆかきはおばあさんが四メばかりぬいた。