十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 十月一日

十月一日火曜 曇

 おひる前やすんであと前山をうなって蒔いた。

 和子にすけられた。

 

十月二日水曜 晴

 いも畠をうない終っておひる前で蒔きおえた。

 あとなたねを植えた。

 

十月三日木曜 曇

 小間屋の庭をコンクリートにした。一日できまらなかった。

 セメント三袋使った。

 

十月四日金曜 くもり・雨

 今日おひるまえまでかかってすっかり終わった。

 留春叔父さんに今日もてつだってもらった。

 

十月五日土曜 晴 (十一月三日 文化の日)

 夜までひどい雨でしたがすっかり晴れてせんたく物をした。

 夕方は石巻の叔父さんがきて、岩井さんと二人それに

 千葉運転士さんとで大にぎわいでごちそうをした。

 

十月六日日曜 晴

 やき山へ豆ひき、あづきもぎをした。

 

十月七日月曜 晴

 あわびの口開でした。

 風のためとれなかった。

 達夫のたん生祝いを心づくしでした。