十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 十月八日

十月八日火曜 晴

 今日もあわびの口開でした。私と妹は桑畑うなひをした。

 はやすみねをおひるまえできめてあと稲を全部いれた。

 

十月九日水曜 曇

 今日は稲こきをした。

 朝支度してごはんをたべてから始めた。

 八俵こいた。和子に手つだいをもらった。

 

十月十日木曜 曇

 今日は朝からはじめた。十俵こいた。

 福三郎、ちえ子、和子にすけられた。

 

十月十一日金曜 晴

 今日で三日こき方をした。

 みんなに手つだっていただいて夕方まで全部終わった。

 みんなで二十三俵とった。今までよりよいので一番とったぶんです。

 

十月十二日土曜 晴・曇

 今日は柿おとしをした。さしみずは今までにない位なった。

 入れもので十四ばかりおとした。

 

十月十三日日曜 晴

 はじめて(たこ)釣りにいったので、おとうさんに柿おとしをしてもらった。

 今日は十一車につんできた。