十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 十一月八日

十一月八日木曜 晴

 結球白菜を洗って漬けた。せんたくをした。
 
十一月九日金曜 晴
 はやす峯へ土入れにいってきめてきた。
 さき山もした。
 
十一月十日土曜 晴
 油すめに月浜にいった。
 二斗五升もって油は三升と少し出た。
 午後はやき山へ土入に一人でいった。
 
十一月十一日日曜 晴
 こやしつけをした。
 家の人ばかりで馬に車をひかせて、二十だんつけた。
 なみだの畑へ二十一だんつけた。
 
十一月十二日月曜 晴
 今日ははやす峯へつけた。
 二十一だんつけてまだいも畑が残った。
 毎日風もないし暖かでとてもよい日和です。
 
十一月十三日火曜 晴
 するめを始めて四百枚ばかり分けたので
 ほし方をした。大根をつけた。
 
十一月十四日水曜 晴
 土入をした。今日で終わった。
 今年は先に土入をしてこやしをかけた。