十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 五月一日

   

   やっとはれあがってとても良い天気でした。

   いそへいってわかめとりをして、村の人達にとりかへされた。

    男たちはかぜとりをした。

   夕方、正彦と二人ではやすみねへまいてきた。

 

五月二日土曜 晴後曇
 若布の口開でした。だいぶとった。
 ほし方は忙しかった。
  おかの収入金
   二千二百円
 
 雨ふりでした。
 夕方さき山へまめ蒔きにいってきた。
 
 家の田植えをした。
 今まで水が多くてうえられなかった。
 あちらから四人、こちらから六人 計十二人でした。
 海をしづかで、モーターでいって早く終わってきた。
 わかめほしもして忙しかった。