十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和二十六年 九月一日

九月一日月曜 晴 まゆかきをした。 伯母さんと千代子だけでした。 九月二日火曜 晴 今日までぬき終へた。 夜は少しけばとり機でよわりをした。 私は婦人会のおどりのけいこで中学校へいってきた。 九月三日水曜 晴 まゆの出荷で相川渡しで大指がさきにした。…

昭和二十六年 八月二十五日

八月二十五日火曜 曇 今日もひきておかみの下へあげた。 私達は役員会で学校へいった。 運動会のことについて。 八月二十六日水曜 晴 朝さき山の白菜にこやしかけをした。 今日からこもぬきをした。 さきに上げたのはよかったが ずいぶんひどかった。 八月二…

昭和二十六年 八月二十一日

八月二十一日金曜 曇 はやい分は上簇(注1)した。 棚は中間につった。 八月二十二日土曜 晴 台所へ上げた。棚は二つこしらへた。 その分おかみはがらあきだった。 八月二十三日日曜 晴 今日も台所へ上げた。 八月二十四日月曜 晴 おかみの二かいへ上げた。 …

昭和二十六年 八月十四日

八月十四日金曜 晴 天気はよくなって桑取りにはとてもよかった。 さき山とさしみずにいった。 今日も桑づけた。 八月十五日土曜 曇 おひる前はやき山をとった。 十本以上出来た。 午後ははやすみねへいった。 夕方雨がふって早く来た。 八月十六日日曜 雨 雨…

昭和二十六年 八月十三日

八月十三日木曜 曇 小雨がふってさしみずのみしょうをとった。 三時頃二十一枚桑づけた。 夜は多い分をかけた。 夕方私はお母さんとさき山をとってきた。 四眠の枚数は百八十枚でした。 分家のは十八枚です。 八月十四日金曜 晴 天気はよくなって桑取りには…

昭和二十六年 八月八日

八月八日土曜 晴 朝は寺の上をとったし夕方は分家のをとった。 八月九日日曜 大雨 朝の中はふらなかったが十時ごろから 風やら雨やら今までなかった。 夜はすっかりはれて居た。 八月十日月曜 晴 朝あななぐちをとった。 私は大根にこやしをかけた。 八月十…

昭和二十六年 八月五日

八月五日水曜 雨 妹等を桑取りにやって、私は朝からすりとりをして 夜までかかった。 八月六日木曜 晴 雨もすっかりはれて今日は又よい天気です。 あと分を今日もすりとり、早い分十二枚を桑づけた。 一兵土をかけた。 八月七日金曜 晴 多い分は朝から桑づけ…

昭和二十六年 八月一日

八月一日土曜 晴 おそい分は三時頃箱から分けた。 夜は早い分に桑づけた。五十枚ばかりです。 八月二日日曜 晴 朝はみしょうを取って夕方は入山の赤木をとった。 八月三日月曜 晴 朝は寺の上の赤木をとった。風が吹いて夕方は さき山のねずみがへしをとった…

昭和二十六年 七月二十二日

七月二十二日金曜 晴 箱洗ひをした。お父さんは棚つりをした。 種は夜の中にきて分けた。 七月二十三日土曜 晴 今日は掃立をした。 九時頃はいた。給桑は今日は三回でした。(七十五瓦) 七月二十四日日曜 晴 雨が降らないため新葉がなくて固いので とてもひ…

激写~八重子日記

突然ですが・・・ これが八重子の日記だ! 所定の日付欄を無視して、びっしり詰め詰めに書いてあります。 写真のアップってこうやるんですね。 これからはわからない漢字があったら写真を載せてみよう。

昭和二十六年 七月十九日

七月十九日火曜 晴 今日はやっと家へかえった。 十五日ばかり石巻に居た。 五千円ばかりかかった。 ほし草刈りでお手つだいが来て終わった所でした。 天気つづきでとてもよいあんばいでした。 七月二十日水曜 晴 朝雨がふったのではやすみねへ大根まきにいっ…

昭和二十六年 七月六日

七月六日火曜 晴 今日は手を五日ばかりそのままにしておくので 家へかへった。 七月七日水曜 晴 さき山を二ばんした。 豆は日でりで、やっとおがって居た。 七月八日木曜 晴 朝さしみずへほし草を刈りにいってきた。 はやすみねに草取りにいったが、いもが枯…

昭和二十六年 七月一日

七月一日木曜 晴 やき山いも堀りをした。 ずいぶん大きくてよろこんでほった。 向ふの畠三枚から十九でた。 こちらから十一でた。 土も毎日の天気つづきでかんそうしてとてもよかった。 七月二日金曜 晴 いもほりをした。 はやすみねから二十ばかりでた。 七…

昭和二十六年 六月二十六日

六月二十六日日曜 晴 村で朝早くこんぶ取りをしたので 私はほしかたにいった。 田を見にいった。 いまのところはよいそうです。 六月二十七日月曜 曇 正子は青年団で川開を見にいってきた。 私はいもほりをした。 六月二十八日火曜 曇 わかめの赤羽とりをし…

昭和二十六年 六月二十一日

六月二十一日火曜 晴 若布の開口でした。 お天気がよくていいあんばいでした。 六月二十二日水曜 晴 私はほしかたをしないで、大工さんに手伝いをして 家かたつけをした。 六月二十三日木曜 晴 前山へなっぱ畠をかっぱむすりをした。 六月二十四日金曜 晴 わ…

昭和二十六年 六月十六日

六月十六日木曜 晴 田へ二ばん除草にいった。七人いって早くきめた。 帰りは相川のトラックにのってきた。 稲はとてもよかった。 六月十七日金曜 曇 桑畑をうない始めた。 さしみずへいった。 六月十八日土曜 曇 はやすみねへ桑畑うないをした。 硫安を少し…

昭和二十六年 六月十一日

六月十一日土曜 曇 さしみずへ小豆のきむくり。 小麦刈りをした。 田へ水見にいってはやくきた。 六月十二日日曜 雨 今日はやすんだ。大工さんが来て相川へいって うどんと油をかってきた。 六月十三日月曜 曇 おひるまへやすんで、あと桑畑へ馬でこやしをつ…

昭和二十六年 六月六日

六月六日月曜 曇 男の人達はかぜとりなので正子と二人ではやすみねを草取りした。 六月七日火曜 曇 妹と二人ではやす峯をきむくりした。 六月八日水曜 曇 今日もかぜとりです。 おひる前まできめた。 午後からさき山にいって小麦刈りをした。 夕方かみなりが…

昭和二十六年 六月一日

六月一日水曜 晴 今日は分家のむぎ打ちで二人いった。 私はかえしかたをしておひる食べてから さき山を入れた。 さき山は五だん二まるばかりいれた。 六月二日木曜 曇 家の麦打ちです。 興惣治叔父さんと富士男をたのんで夕方までかかった。 雨が降って少し…