十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 二月二十七日

二月二十七日火曜
 お昼から小雨がふってきた。
 正子らは明日の中学校落成式の準備で相川へいった。
 どうも明日の天気が心配です。
 月浜からお客さんが来てお昼をたべていった。
  売上金高 二千円
 
二月二十八日水曜 雨
 折角待ちに待った落成式も雨でひどかった。
 私は婦人会の方からお客さんの接待にたのまれていった。
 たいしたにぎわいでした。
 教室がせまくてぎっしりでした。
 おばあさん達の敬老会でみんないった。
 
二月二十九日木曜 晴
 昨日の雨も今日はすっかりはれ上がって、
 消防演習もとても都合よかった。
 中学校で始めの集まりであった。
 終わって家へも相川の若い人達がたくさん来た。
 栄一さんが泊まった。
 おひるまえに玉菜をうえた。
 午後からあななぐちへ草取りにいった。