十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 六月十六日

六月十六日木曜 晴

 田へ二ばん除草にいった。七人いって早くきめた。

 帰りは相川のトラックにのってきた。

 稲はとてもよかった。

 

六月十七日金曜 曇

 桑畑をうない始めた。

 さしみずへいった。

 

六月十八日土曜 曇

 はやすみねへ桑畑うないをした。

 硫安を少し入れた。馬肥もした。

 大工さんが今日からきた。

 

六月十九日日曜 晴

 家に居て大工さんのお支度をした。

 かみ洗ひをした。

 夕方種むぎをとりかえてきた。

 青年団のわかめとりでした。

 

六月二十日月曜 日本晴

 今までにないよいお天気でしたので

 私は少し小麦洗ひをした。

 妹はすばや屋の田の草とり、

 男たちは村のわかめとりでいった。

 今朝前山へ硫安をかけてきた(桑畑)