昭和二十六年 七月一日
七月一日木曜 晴
やき山いも堀りをした。
ずいぶん大きくてよろこんでほった。
向ふの畠三枚から十九でた。
こちらから十一でた。
土も毎日の天気つづきでかんそうしてとてもよかった。
七月二日金曜 晴
いもほりをした。
はやすみねから二十ばかりでた。
七月三日土曜 晴
若布の開口でした。
お天気がよくてなによりでした。
七月四日日曜 晴
若布の口開でほし方をしないから、午後から妹と
あななぐち二ばんにいった。
七月五日月曜 晴
石巻へ達夫を連れて手を手術をした。
とても姉さんと二人でひどかった。
子供に泣かれて涙を人知れづ流した。
七月六日火曜 晴
今日は手を五日ばかりそのままにしておくので
家へかへった。