十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 七月二十二日

七月二十二日金曜 晴
 箱洗ひをした。お父さんは棚つりをした。
 種は夜の中にきて分けた。
 
七月二十三日土曜 晴
 今日は掃立をした。
 九時頃はいた。給桑は今日は三回でした。(七十五瓦)
 
七月二十四日日曜 晴
 雨が降らないため新葉がなくて固いので
 とてもひどい。
 
七月二十五日月曜 晴
 一眠中に箱数は十七です。
 家では七十五瓦。すばやは十九瓦です。
 
七月二十六日火曜 晴
 今日はよどみに入った。
 消毒粉ぐすりをふった。
 
七月二十七日水曜 晴
 今日の三時頃桑づけた。
 二回ばかりやわらかい桑がよいそうです。
 
七月二十八日木曜 晴
 仙台から大杉先生がきて蚕を一軒一々みんな廻って見た。
 私の蚕室を写真取ってくれた。
 とてもよい先生でした。
 
七月二十九日金曜 曇
 さしみずへいって、すまのちを取ってきた。
 夜あみいれをして二重にした。
 二眠中は箱数は三十四でした。