十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十六年 九月六日

九月六日土曜 晴
 前山へくり拾ひにいって二升ばかり、正子は五升。
 みんな合わせて八升拾った。
 夕方やき山へいもほりにいってきた。
 
九月七日日曜 晴
 稲さげで白浜まで船でいってトラックでさげた。
 十人いって都合よく夕方まですっかり終へた。
 今年はとてもよかった。
 四百五十束ばかりできた。
 夜は大さかもりをしてごちそうでにぎやかでした。
 安心した。
 
九月八日月曜 晴
 お祭りなのでみんなおやすみでした。
 女の人達はおどりのけいこをした。
 かつを船の勘定をして六百円づつ七人で分けた。
 
九月九日火曜 曇
 運動会で見物にいった。たいした人出でした。
 とてもよかった。婦人会のおどりもとてもほめられた。
 夕方までゆっくりみてきた。