十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 四月二十日

四月二十日月曜 小雨
 ぬい物をしました。
 大指の「トラック」の人達が泊まっていった。
 
四月二十一日火曜 くもり
 今日は少しはれたので少しばかりのシラス、わかめを
 やっと干し上げた。
 役場から須田さんがお出でになって赤十字の方をきめていった。
 夕方いそへいってのり四枚ばかりとった。
 
四月二十二日水曜 曇
 おひる前は車でしばだしをした。
 桑畑に馬肥をつけてもらった。
 はやすみねへいって、あづきを蒔き始めた。
 今夜は、家庭の和といふことについてつくづく考へた。
 世間はどうでも一家仲良く暮らすのがなによりも大切である。