十三浜小指-八重子おばあちゃんの日記

十三浜小指は宮城県石巻市にある小さな集落です。八重子は大正8年(1919)生まれ。昭和24年(1949)12月から始まる日記。

昭和二十五年 四月二十三日

四月二十三日木曜  くもり
 やき山へ豆蒔きにいってきた。
 麦はさっと色づいてきたばかりである。
 少しはやいかもしれないがまきはじめた。
 おかへいった。いもを二百うえてきた。
 
 すば屋の田植えです。十一人ばかりいった。
 家では二人いった。
 私もおかあさんと二人でおしたくをした。
 はやくごはんを食べてきた。
  米代 一千四百円也
      十日分(三百三十五円)
 
 毎日雨ばかりふってほんとに困ってます。
 小泊へいってあそんできた。
 ゴム足袋五足かへしてきた。
 
 ぬい物をしていました。
 モーターで田へ満男といってきた。
 
 ぬい物をしてやすみました。
 
 今日もやすみました。
 海へいって「かぜ」をとってきた。
   木綿(三百四十円)
 
 ぬい物をしました。